友人から撮影に行こうと誘われ、大洗磯前神社に行きました。目的は神磯の鳥居を入れた星景写真を撮ることです。
ほぼ星景写真デビューなのですが、その備忘録として、また誰かの役に立つかもしれないのでWebに残しておきます。
今回は特に天文現象があるわけではなく練習のつもりです。週末夜の天気が天体撮影に適しているか調べました。
星空ナビ(https://s.n-kishou.co.jp/w/charge/hosizora/hosizorad.html?&ba=08&code=08309)
一晩の撮影に必要な持ち物リストを以下に記します。
三脚 | Velbon UT-63Q |
カメラ | PENTAX K-1 Mark II |
レンズ | HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR〔もっと明るいレンズ欲しい〕 |
フィルタ | ケンコー PRO1Dプロソフトン クリア(W) |
モニタルーペ | UNX-8533(モニタリングプロ3.2インチ PENTA)、UNX-8534(モニタリングPro3.2用取付枠) |
リモコンレリーズ | 防水リモートコントロールO-RC1(2sセルフタイマーを使えば無くてもいいです) |
赤色ヘッドランプ | GENTOS HC-232B(安いもので十分) |
バッテリ | D-LI90P 3個 |
SDカード | RAW用(SD1):128GB(SDXC UHS-I),JPEG用(SD2):32GB(Flash Air) |
折り畳みチェア | コールマン コンパクトクッションチェア Model 2000026851 |
寝袋 | トライアルで買った¥1460-のもの |
暖かい服 | 適当に |
今回重視したのは、フィルタ、モニタルーペ、折り畳みチェア、寝袋です。
恒星はどんなに拡大しても点でしかなく、フィルム時代と違ってデジカメの撮像板では恒星は点にしか写りません。点だと色も出にくいわけです。そこで星景撮影用のフィルタを使用することにしました。通常のソフトフィルタでは地上風景もソフトになってしまうので、ソフトを押さえた星景撮影専用のフィルタ(プロソフトンクリア)を使用しました。
また星空を撮影するような暗い場所ではファインダを除いてもよく見えず、モニタでも小さな星にピントが合ってるのか分かり辛い上にモニタの明るさが漏れて周囲に迷惑をかけたりもします。そこでモニタルーペを使用することにしました。ハクバなどいくつかのメーカから製品が出ていますが、K-1の液晶サイズに合っていて、紐などで縛ることなく固定できる製品は1種しかありません。モニタリング(枠)は二つに分かれていて、ひとつを両面テープでカメラのモニタに取り付け、もうひとつのリングをルーペと結合することで、ルーペをカメラモニタに取り付けたり外したりできるようになります。
三脚は旅行に持ち運びやすくコンパクトになるがしっかりしたものを使います。空を撮影するのですから脚を伸ばす必要は無くなるべく縮めた状態で撮影します。そのそばについている必要があるので、小さなチェアもあると非常に便利です。長丁場になっても大丈夫なようにコンパクトでも座り心地の良いチェアが良いです。
事前に準備しておくべき大事なことはカメラの設定です。マニュアルで状況見ながら露出時間を決めるだけなら良いのですが、今回は比較明合成をしてみようと思ったのと、K-1 Mark IIはユーザ設定が5つも記憶できるので撮影シーンに応じたお気に入り設定をしておくとすごく便利だからです。
決めておくべき設定は以下のような感じ。これをUSERモードに登録しておくと、暗くてもすぐに設定することができ便利です.
ISO | 1600(3200にすればよかったかも) |
シャッター速度 | 10秒 |
絞り | 開放(F3.5) |
ノイズリダクション | 長秒時NR:OFF、高感度NR:AUTO |
ホワイトバランス | 3,500K |
フォーカスモード | マニュアル |
Shake Reduction(手振れ補正) | OFF |
ドライブモード | インターバル合成(撮影間隔:10秒、撮影回数:1,000回、開始トリガー:2sセルフタイマー、合成方法:比較明合成、途中経過保存) |
レリーズ | 2秒セルフタイマー |
アウトドアモニター | -2 or 赤色 |
明るいうちに現着してロケハンをします。三脚が揺れたら撮影は台無しになるので、特に暗くなる前に足場の状態を確認しておきます。駐車場から撮影場所までの移動中にも危険な場所がないか明るいうちに見ておきます。トイレや近くのコンビニの場所も確認しておきます。
何カットか撮影して構図の検討もつけておきますが、今回は構図より安全な撮影場所を優先してしまいました。
ロケハンが終わったら近所の食堂で晩飯を食ってゆっくりしました。半月でしたが撮影は月が沈んでからにしようと車の中で仮眠することにしました。私の車はステーションワゴンなのでリアシートの片方を倒してフルフラットにすれば体を伸ばして寝ることができます。寝袋があればめっちゃ快適なので安くても良いので寝袋を用意しておきました。
深夜目覚めて機材を持って撮影地点に移動しました。暗さに目を慣らすことと他の撮影者の妨害になってはいけないので懐中電灯は使うべきでないので、赤色のヘッドランプを帽子に付けて歩きました。撮影場所では不要ですが移動時の足場を確認するために明るい必要はないですが赤色のライトがあると便利です。
今回は特別な天文現象も無いので深夜の撮影者は殆どいませんでしたが、夜明け前から日の出を撮影する人が徐々に集まってきて日が昇る頃には大勢が日の出の写真を撮影していました。
撮影例を以下に紹介します。
ついでにスターストリーム機能を初めて使用してみましたが、いずれ本格的に撮影してみたいと思います。
|
|
|
|