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xTools F1を購入しました。

レーザーペッカー4とトレードオフして決めました。

2種のレーザーの出力はxTools F1とレーザーペッカー4は同程度で、レーザーペッカー4の方がやや加工範囲が広いのですが、精度と使い勝手と価格でxTools F1にしました。

簡易なトレードオフ表を示します。

レーザー彫刻機トレードオフ

xTool F1 LaserPecker4
レーザ1出力 10W 10W
レーザ1波長 455nm(ダイオード) 450nm(ダイオード)
レーザ2出力 2W 2W
レーザ2波長 1064nm(IR) 1064nm(IR)
彫刻速度 4000mm/s 1200mm/s
彫刻制度 0.00199mm 0.01mm
繰り返し精度 0.000248mm
繰り返し回数 10回
彫刻範囲 115 x 115mm 120 x 160mm
オプション ・スライドエクステンション
・スーパー多機能ロータリー
・空気清浄機
・スライドエクステンション
オプション使用による彫刻範囲 115 x 400mm 160×300mm

 

レーザーペッカー4は、試料の交換時にいちいち本体をちょっと上にあげてマグネット装着の保護カバーを外すなど、都度エレベーターを上下させなければならない点が面倒に感じました。デザインもアンバーカラーの保護シールドが昔流行った家庭用35mmフィルムの引き伸ばし機みたいです。

xTools F1はなんといっても4m/sの加工速度と0.0019mmの分解能が魅力です。

試料の交換も、保護カバーをスライドさせてできるので運用性が良いと思いました。

また地味に便利なのが排気ホースが付属していることです。窓の下に棚を作って本体を置けば、排気ホースを窓から外に出せるので匂いや煙を気にせず自室で作業できます。レーザーペッカー4にも排気ファンはありますが排気ホースが無ければ室内に煙と匂いを拡散させるだけです。

xTools F1もレーザーペッカー4も、ガルバノ式(ミラーでレーザービームを振る)なので、レーザカッターとして使う場合、中央付近はレーザビームが直下に当たるので良いのですが、周辺に行くほどレーザビームが斜めに当たるため断面が垂直になりません。これはガルバノ式最大の欠点なので、木工でパーツなどを作ろうとした場合はXYプロッター式にした方が良いと思います。

逆にXYプロッター式に比べて床面積が少なくて済むので設置場所に困らないです。

WiFi対応なのですが、多くの家電同様2.4GHzなので使わずUSBでMacと繋げています。なお付属のUSBケーブルはタイプAータイプCなので、タイプCータイプCを別途購入しました。

Macと接続し、始めて起動した時にファームウェアのアップデートをすることになりますが、接続が切れることがあるとメッセージが出る通り、一旦接続が切れますが慌てず放置しておきます。やがてアップデートは終了します。

因みに初めて繋げた時は素直に認識するのですが、2回目以降はなかなか認識しません。その場合はウイルスチェックソフトを一旦無効にするとあっさり認識します。

フォーカスは、マニュアルフォーカスとオートフォーカス機能があるように説明がありますが、なんちゃってオートフォーカス機能で素材の厚さを入れると本体がその数値分上下するというものです。

ただマニュアルフォーカスはレーザーヘッド部を上下させて赤と青のスポットが一致させるので使い易いです(レッドペッカーは2つの赤いスポットを一致させる)。

付属のツール(xTool Creative Space)は使い易く、多くの材質がプリセットされているので、それにあるものなら選ぶだけです。

但しスキルを上達させたいなら、パラメータをマニュアルで入力して試行錯誤した方が良いでしょう。

パラメータは、

  • レーザーの種類: UV(彫刻,切断)、 IR(彫刻)
  • 出力: 1〜100%
  • 速度: 2〜4000mm/s(彫刻)、2〜20mm/s(切断)
  • 繰返し回数: 1〜10回
  • 解像度: 10〜300(dpi?、彫刻の場合)

です。

彫刻(印字)の場合は材質によりUVとIRを選択しますが、カットの場合はIRのみとなります。

文字入力やドローイング、画像の貼り付けなどを行い、オブジェクト毎にレーザーの種類やパラメータを指定できるので、1回の出力で彫刻とカットができます。

ネットでよく見かける木材やコルクへの彫刻は当然として、明るい色のABS樹脂には綺麗に印字できます。黒いABS樹脂にはエンボス加工のような凹みをつけられるので、黒ケースの場合そのような表現にするか凹みを着色してもいいでしょう。

なお、ABS樹脂をカットしようとすると炎をあげて燃えます。MDFなども切断するとすぐ炎をあげるので,安全に綺麗にカットするためには出力と速度と繰り返しのパラメータを変えて試行錯誤が必要でしょう。

5.5mm厚のMDFは複数回繰り返すことでカットできました。

ちょっとした木工を楽しもうと思います。

 

 


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